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東村アキコ『東京タラレバ娘』インタビュー! オサレカフェで女子会してる勘違いで臆病な悩めるタラレバ娘のお前らに告ぐ……東村先生はあなたたちの味方です☆

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人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。※2016年の記事を編集し、再公開しています。

今回お話をうかがったのは、東村アキコ先生!

“タラ”&“レバ”をほじくりまくり、夜な夜な“マシ”を数えるアラサー女子たちの、悲痛な叫びをあますところなく描ききる『東京タラレバ娘』が、昨年に続いて「このマンガがすごい! 2016」のオンナ編で2位にランクインした!

著者の東村アキコ先生といえば、「このマンガがすごい! 2006・オンナ編」にて『きせかえユカちゃん』が8位に入賞して以降、『ママはテンパリスト』『海月姫』『かくかくしかじか』と、この10年、さまざまな作品をベスト10に送り込んできた常連ランカー。現在は『東京タラレバ娘』『海月姫』『美食探偵 明智五郎』『雪花の虎』を連載中だ。

てなわけで、あいかわらず多作にして多彩な作品をバリバリと世に送りだしている東村アキコ先生に、根掘り葉堀り、アレコレとお話を聞いてきちゃいました!
まずは、連載が3年目を迎え、さらに今月13日には最新第5巻が発売され、ますます絶好調の『東京タラレバ娘』の話題を中心にインタビューをスタート!

著者:東村アキコ

宮崎県生まれ。
1999年に「ぶ~けデラックス増刊」(集英社)にて『フルーツこうもり』でデビュー。2001年には、「Cookie」(集英社)にて初の連載作品となる『きせかえユカちゃん』をスタート以降、『ひまわりっ~健一レジェンド~』『ママはテンパリスト』主に泣いてます』『かくかくしかじか』『メロボンだし!』など数多くのヒット作を生み出し、大人気漫画家として活躍。

現在、「Kiss」(講談社)にて『海月姫』『東京タラレバ娘』を連載、「Cocohana」(集英社)で食にまつわる探偵奇譚『美食探偵 明智五郎』、さらに「ヒバナ」(小学館)にて初の歴史マンガ『雪花の虎』を連載中。
『かくかくしかじか』全5巻も絶賛発売中。

公式Twitter @higashimura_a

倫子たちは結婚できるのか? 作品のキーワード“東京五輪”までのエンディングが語られる!?

――「このマンガがすごい!2016」オンナ編では、『東京タラレバ娘』が2年連続2位の快挙でした。

東村 ありがとうございます。私、わかりやすく褒められるのが好きなんですよ。賞状とか家に飾るタイプの子どもだったので。だから「このマンガがすごい!」にランクインするのは、すごくうれしい。「ランクインしなくなったら終わりだな」ってくらいに思っています(笑)。

――『東京タラレバ娘』は連載3年目に突入しましたね。

東村 あっという間でしたね。最初の頃は、バリバリ働いているアラサー未婚の女子たちからの反応が、「なんてものを描いてくれるんですか!!!!」って感じだったんですよ。でも連載が1年くらい経った頃から「前向きに婚活始めました!」みたいになってきて、2年も経つと結婚した人も出てきました。

――そんな多くの女性からとても反響のある『東京タラレバ娘』は、2020年の“東京五輪”がキーワードですよね。東村先生といえば、古くは1992年のバルセロナ五輪でマラソンの森下広一選手にドハマリした経験の持ち主だと存じていますが、もともと“五輪”には思い入れが深いのでは?

東村 ヤワラちゃん(谷亮子)と同い年なので、それだけでもオリンピックを意識せざるをえない人生です。

――タラレバ3人娘も嘆いていますが、オリンピックを基準に年月を考えると恐ろしいですよね。

第1巻第1話の冒頭より。東京五輪の頃には40歳。
このカウントダウンがタラレバ娘たちに重くのしかかる!

東村 10年近くいっしょにやっているアシスタントの女の子に「このあいだの五輪でさ~」って話をすると、それが2つ前に開催した大会の話だったりするんですよ。10年だったらひと昔なんだけど、4年だと最近のようで、けっこう昔で。不思議なスパンというか、一番イヤなところを突いてくるというか。ぼーっとしていても過ぎちゃうし、五輪が開催されるたびに「ハッ!」となる。『東京タラレバ娘』では、それを描きたかったんですよね。

――そういえば前回のロンドン五輪は、ドラマ化された『主に泣いてます』[注1]のオンエアに、もろ被りだったんですよね。

[注1]TVドラマ『主に泣いてます』 東村先生が手がけた作品(講談社モーニングで連載)。2012年7月から9月にフジテレビで放送。絶世の不幸美女である主人公を菜々緒が演じた。

東村 女子レスリングの吉田沙保里さんが3連覇を達成したときの裏で、視聴率に影響が……(笑)。 あまりの数字に爆笑しちゃいました。まぁ、吉田さんが霊長類最強女子として偉業を達成したんだから仕方ないなと。

――『東京タラレバ娘』は、東京五輪まで続けるくらいの気概ですか?

東村 続けようと思っています。途中でメンバーを入れ替えてもいいですしね。

――……ちなみに倫子・香・小雪のタラレバ3人娘たちの物語は、エンディングまで決まっているのですか? ぜひお聞きしたいです。

東村 今はまったく決めていなくて、3人が結婚するのかすら、わかりませんね。私自身、結婚することが絶対の幸せだとは思っていないんですよ。1回、失敗していますしね。だから3人でウェディングドレスを着て「ウェ~イ」みたいなことにはならないんじゃないかな。三者三様になると思います。

ちなみに第4巻では、タイムマシンに乗って40歳の未来の倫子たちが登場!
妄想だけど、生々しい現実がすぐそこまで来ている……!

悩める読者の声を聞き、東村先生が伝えたいメッセージ……
「まずは大衆酒場へ行け」

――読者からは、倫子たち3人に、どうなってほしいという声がくるんですか?

東村 それが、ファンレターはいっぱいくるんですけど、みんな悩み相談が多いんですよ。「コミックス読みましたけど、私の場合は~」みたいな。今のアラサーの考え方がわかるので、ありがたいんですけどね。そういう意見を聞いていて思うのは、一度ドンッ!と恋に落ちないと、今の女の子は結婚までいかないってことですね。

――妥協しないということですか?

東村 たとえ1年で破局したとしても、自分が映画の主人公になったような、うっとりするような恋愛を経験したいと思っている。それがないと妥協で結婚したとしても、退屈してつまんない人生になっちゃう。だから最近は「恋をしてほしい」という考え方に変わってきました。

「出会いがない」と嘆くより、恐れずレッツ☆コミュニケーションだタラ!
恋? しちゃって、しちゃって♪

――そういう恋愛をするのは、結婚以上に難しいのでは?

東村 物理的に出会いの場を増やすしかないですよね。年間10人としか出会わないより100人のほうが確率はでかい。だから個室居酒屋でバーニャ・カウダを食っているような女子会がムダだと言っているんです。だったら、隣にサラリーマンが座っている大衆酒場に行ったほうがいい。

――先生は常々、「女子会をやるのにカフェで高いご飯を食べたくない」とおっしゃっていますものね。

東村 カフェとか個室居酒屋で話していることは「いい男いないよね~」でしょ。それって別にLINEでやればいいじゃないですか。わざわざ集まって1皿1,000円もする料理を食べながらやらなくてもいい。せっかくの希少なプライベートの夜は、「もしかしたらステキな人が街にいるかも……」という気持ちで出かけたほうがいい。それなのに「女子会も楽しいんですよー!」ってみんな言う。「楽しいかもしんないけど、彼氏が欲しいんじゃないの?」ってことです。だから、あえて言っているんです。

オシャレカフェに夢見るアラサーシングル女子たちへ、東村先生からの厳しいひと言(これも優しさです)

――大衆酒場にこだわるのはなぜですか?

東村 チェーンの居酒屋は席が離れているんですけど、大衆酒場はコの字型のカウンターだったり、相席になるようなことが多かったり、ふれあいが多いんです。私が30歳くらいの時、大衆酒場に行って女子2人で飲んでいて、男性から声をかけられなかったことなんて一度もないですよ。横から「これ頼みすぎちゃったから食べない?」みたいな。そういう交流が100%あるんですよ。
「そこで理想の人を見つけろ!」と言ってるんじゃなくて、見知らぬ男性とのトークをスッとできるようになっておくのも大事じゃないですか。

――女子会も年に1回くらいならいいけど……って、とこでしょうか。

東村 同窓会とか誕生会とか、スペシャルな場なら全然いいけど、定例化してんじゃねーよ、と。
先回りして言っておくと、これからタラレバ娘は叩かれ期に入ります。「また女の子たちを怖がらせて!」みたいな。でも、意地悪で言っているわけではなくて、「老婆心ながら『結婚したいと言っているなら、こうしたら?』と提案しているのよ」って思ってもらえるとうれしいなーとは思います。

このタラレバ娘たちに輝く未来はあるのか!? 笑顔の明日はくるのか……!?

次回、『このマンガがすごい!2016』にランクインした『かくかくしかじか』や、『美食探偵 明智五郎』『雪花の虎』などについてもうかがったインタビューを公開予定! 
東村先生のマンガ制作秘話がたっぷり明かされます! こちらもぜひチェックしてください!

取材・構成:奈良崎コロスケ

※本記事は2016年5月23日に公開されたものを編集し再公開しています


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