【インタビュー】ろびこ『僕と君の大切な話』 裏時代設定は大正時代!? サブキャラクターへの思いや、映画『となりの怪物くん』の見どころを著者・ろびこ先生が語る!
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人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。
今回お話をうかがったのは、ろびこ先生!
第1巻は駅のホームのベンチ、第2巻は学校の中庭のベンチ、第3巻は文芸部室のベンチと場所や周りを取りかこむ人たちを変えながらも、あいかわらず噛みあわない会話を続けながら距離を縮めていく東くんと相沢さん。
前作『となりの怪物くん』は累計610万部以上の大ヒット、4月27日(金)からは実写映画も公開され、ノリにのっている著者・ろびこ先生がこのマンガがすごい!WEBに登場! 新作『僕と君の大切な話』は、賑やかな前作とはうって変わり、“男女の噛みあわない会話”を軸にえがいたトーキングラブコメディだ。
インタビュー第1弾では、本作の誕生秘話や先生お気に入りの東くんのセリフなどを語っていただきましたが、 本日公開の第2弾では、まさかの裏設定や、主人公2人以外の登場人物への思い、そして映画『となりの怪物くん』についてたっぷり語っていただきました!
<インタビュー第1弾も要チェック!>
【インタビュー】ろびこ『僕と君の大切な話』 祝!映画『となりの怪物くん』公開! 著者・ろびこ先生の新作は少女マンガタッチの“会話劇”!? (前編)
著者:ろびこ
『ザ・デザート』2005年5月号にて「デメキンイック。」でデビュー。代表作『となりの怪物くん』は2012年テレビアニメ化され、2018年には実写映画化されることも決定。最新作『僕と君の大切な話』をはじめ、ほかに『ひみこい』『彼女がいなくなった』『ボーイ×ミーツ×ガール』などの作品がある。

舞台は、ろびこ先生にとってもおなじみの場所!?
――本作は1話完結スタイルでゆるやかに物語が展開してゆくのですが、最初のほうのエピソードに関しては、ワンシチュエーションの舞台劇のようなおもしろさもあります。そのシチュエーションがまた「放課後のホームで電車を待ちながら」「昼休み、中庭のベンチでお弁当を食べながら」など、学園ラブストーリーの王道をゆく感じなのがグッときます。
ろびこ なんというか、ちょっとレトロにしたかったんです。舞台設定は現代の高校ですけど、私の頭のなかの東くんと相沢さんのイメージは、大正時代の学生さんと女学生なんです。そんな2人が普通の高校生のなかに混ざってるような。つきあう前の、会話だけしてる両思いの2人ってすごく純愛だなあと思うので……、話してる内容はともかく(笑)。舞台にも何か風情があるといいなあと思って描いています。

大正時代設定の2人や、相沢さんの妄想ももっと見てみたい!
――大正時代の男女とは、なんか納得です! ちなみにホームは参宮橋の駅がモデルだそうですね。
ろびこ そうなんです。以前住んでいたところから近くて、最初は別の場所の予定で原稿も描いていたのですが、たまたま参宮橋を通った時にあまりにイメージドンピシャで。「あー!ここだ!」と思って、その場で担当さんに写メ送って連絡して、1話ぶん原稿を描き直しました。

――駅の広告の看板など、物語とは関係ないディテールの描きこみも楽しいです。東くんと相沢さんがカフェインくんの相談に乗るシーンで背面に『このミステリーがすごい!』のポスターが貼ってあるのを発見した時は、思わず声がでました!
ろびこ 後ろのポスターは、だいたい原稿を描く時に思いつきで入れてるんですけど、カフェインの回のポスターは、原稿やネームを描いてる時に「つきあったこともない2人が彼女持ちの友人の相談に乗る」というミステリーがすごいなと思って、そのまま描きました(笑)。
「主人公の親友・はまりんが1番共感できるキャラクターかも」
――たしかにミステリーですね(笑)。エピソードを重ねるごとに、2人の会話以外のシーンも増えて、いろんなクラスメイトが絡んできて、学園群像ドラマ的なおもしろさもでてきましたね。個人的には東くんをいじる女子3人組がツボなんですが……。

ろびこ いろんな人たちがいたら楽しいなあと思って。3人娘に関しては、相沢さんとは違う、もっとくだけた女の子の意見をいってくれる人がいたらなあという思いもありました。はまりんもそうなんですけど、彼女の場合はもうちょっと内向的な、いち文化系女子の視点でしょうか。
――相沢さんとはまりんの関係は素敵ですよね。友達に彼氏ができると彼氏のほうに嫉妬して冷たく当たったり、あったなーって。

ろびこ 学生の頃、こういうのありましたよね。女の子って、同性でもすごく好きだったり憧れたりすると、友情と恋愛の境目が曖昧になるというか、自分にとってその人がすごく特別っていう意味で「大好き」になっちゃうんじゃないかなと。はまりんはもしかしたら、このマンガで自分が一番共感できるキャラかもしれません。一番仲のいい友人が結婚したときの気持ちが入ってますね。
――環くんも本当に悪気がない天然モテ男で憎めないのですが、彼に対する東くんと相沢さんの評価がまったく違うのもケッサクです。環くんに関しては今後、東くんの恋のライバルになりそうな予感もありますが……。
ろびこ どうでしょうね。ライバルになるかどうかは今後の展開次第ですが、東くんとは違う男の子の意見として環にも出番があるといいなと思います。第3巻でも、また舞台が新しい場所に移って、2人の会話にも新たなものが見られると思います。相沢さんと東くんの恋や、その周りにも、もしかしたら少し変化があるかもしれません。これからもがんばりますので、ぜひ、読んでみていただけるとうれしいです!
祝・2018年4月27日公開! 映画『となりの怪物くん』
ろびこ先生がオススメする注目シーンは?
――最後に、前作『となりの怪物くん』がご自身の作品で初実写化ということで、個人的にもとても楽しみです。
ろびこ じつは『となりの怪物くん』の連載中に一度お話をいただいたことがあって。でもその時は自分のマンガが引っぱられてしまいそうだったので辞退させてもらってたんですよ。でも観てみたい気持ちはもちろんあったので……あとでもったいないことしたなあと思いました(笑)。連載の終わった作品が、こうやってまた光をあててもらえて、本当にうれしいです。
――今もなお実写化を望む声が多いのも納得のすばらしい作品だと思います! そんななかでの、まさに旬の俳優陣・スタッフでの映像化ということでかなり反響が大きかったのではないですか?
ろびこ 映画の制作にはまったく関わっていないので、私もたぶんみなさんと同じようにキャスティングや脚本をを見て驚いたり喜んだりしていましたね。
『となりの怪物くん』は全13巻の物語なのですが、これを2時間弱という映画の尺にきれいにまとめるのはとてもたいへんだったと思うので、かかわってくださったすべての方に感謝しています。
――たしかに雫とハルの物語が映画でどのように描かれるのかはとっても気になります! ろびこ先生の注目ポイントや、見どころを教えてください。
ろびこ 映像や演出が美しくって、役者さんたちの演技がすばらしいです。個人的には原作にないシーンや、原作と違うところがことごとくおもしろくて。きっと原作を知っている方も知らない方も楽しめる作品になっていると思います!
見どころは、ラストと開始5分のシーンですね。強烈に印象に残っています。ぜひ映画館で味わってください!
――今回は貴重なお話をありがとうございました!
取材・構成:井口啓子
<インタビュー第1弾も要チェック!>
【インタビュー】ろびこ『僕と君の大切な話』 祝!映画『となりの怪物くん』公開! 著者・ろびこ先生の新作は少女マンガタッチの”会話劇”!? 作品の誕生秘話や、ネタづくりの秘密に迫る! (前編)
(C)ろびこ/講談社








